藤井聡太 天才過ぎ「次の一手」第58問
藤井聡太七段の実践譜を題材に、藤井聡太七段の指し手、相手棋士の指し手、将棋ソフトの推奨手などを次の一手形式にしてクローズアップし、藤井聡太の天才過ぎる一面を探っていく企画です。
58問
藤井聡太四段プロ30戦目、佐々木勇気五段との第30期竜王戦決勝トーナメント(2017年7月2日)の棋譜から。
先手形勢:elmo560 ボナンザ567
先手・佐々木五段の「ヒット・アンド・アウェイ」な指し回しに藤井四段が苦戦。
後手にとって「こうすれば良し」といえる順はなかなか見つからなそうですが、それでも、将棋ソフトが揃って推奨していた手がありました。
その将棋ソフト推奨の一手とは?
・△2三金 ・△8五飛 ・△8七歩
正解
△8七歩
将棋を覚えたての人なら一目の(?)この手を、elmo、ボナンザ6.0、さらには2019年3月のdolphinも推奨しました。
▲3三角成なら手順に△同金、▲7七角なら手順に△8一飛(後に、△8五桂と跳ねた手が角に当たる)。
本譜は△8七歩ではなく、△2三金。
先手形勢:elmo325 ボナンザ131
その後も藤井四段の苦戦が続き、プロ入り後、初の黒星がつきました。
まで101手で佐々木五段の勝ち。
佐々木五段の周到な準備
藤井四段の30連勝を阻止した佐々木勇気五段(当時)。
藤井四段の29戦目に現地に赴いて「偵察」をするなど、この一戦に並々ならぬ決意で臨んだことが伝えられています。
そして、この勝利によって、「佐々木勇気」の名前が将棋史に刻まれ、さらには、全国的に知られることにもなりました。
※↑は、2019年3月時点、ヤフージャパンの検索窓で「佐々木勇気」で検索した場合に出現する候補ワードです、
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