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BANされた王将戦解説動画2つ復元~著作権侵害にあらず

2024年1月28日

2022年1月~2月に投稿したYoutube2つの動画、「著作権侵害の申し立てにより削除」されていましたが、このほど、元通り視聴できるようになりましたので、お知らせいたします。

※Youtube・グーグルに対して申立がなされたことで動画が削除されていました

誤った申告で削除されることはよくある

「著作権の申し立てにより削除された」旨の表示を見れば、大抵の人は、「ああ、このYoutube動画、著作権侵害しちゃったんだ~」という印象を持つのだろうが、実際には、誤った著作権申告によって動画が削除されるのはよくあること。

事情をよく知らない人からすれば、「そんなのレアケース」と思うかもしれないが…

同様の事例は星の数ほど

同様のことは決して珍しいことではなく、twitterなどでも、まっとうなクリエイターの嘆きが散見される。

典型は著作権フリーのBGMに対し、謎の著作権管理団体が著作権を主張して動画をBANするケース。

他のケースとして、わりと最近、日本国内で裁判にまで発展した事例もある。

編み物Youtuber 裁判

著作権侵害を理由に動画をBANされた編み物Youtuber(原告)がブチギレ。所定の手続きで動画を復元させるだけでは飽き足らず、動画の削除申請をした側(被告)を提訴した。

判決は被告(動画削除申請した側)に非があるとし、賠償命令が下された。

「独自の見解に基づいて削除要請した場合には…動画の削除要請行為自体が不法行為となりうる」と解釈できる(企業法務ナビ「京都地裁、YouTubeへの「動画削除要請」を不法行為認定」参照)。

看過すべきでない行為

今回の場合、削除申請者(名義は毎日新聞・スポーツニッポン・日本将棋連盟)が、何を根拠に著作権侵害としたのか、全くもって分からない。

著作権侵害に該当する要素は皆無なはずである。

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※ご存じのとおり、将棋の棋譜には著作権はないとするのが通説で、争いのある論点など聞いたこともない

※これを言うと「判例がないから、誰にも判断できないダァァァ」みたいなことを言う人がたまにいるが、既存の法律に照らして判断すれば事足りるケースで殊更に判例を問題にする意味は乏しい(司法とは何で、国の唯一の立法機関はどこなのか、当たり前の事実を知らなければいけない)

仮にも、著作権侵害でないことを認識しながら「コンセンサスのない独自ルール」に基づいた虚偽の申し立てに及んだのだとしたら、公益社団法人や公器たる報道機関にあるまじき行為と言わざるを得ないだろう。

それ以前に、これが著作権侵害だったら、「言った者勝ち」「言った者こそ法律」で、著作権法などあってないのと同じになりますな。

追記:翌年2023年にも同様の事態が発生したので、不本意ながら訴訟を起こしました

著作権申立て削除に対し訴訟を起こしました

[東京地裁編] Youtube 棋譜動画裁判判決 2024年2月

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