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Youtube 著作権申立て削除(棋譜解説動画)に対し訴訟を起こしました

2024年2月26日

既に多くの常連視聴者の方がお気づきかと思いますが、Youtube 藤井聡太ブヒブヒAI解析チャンネルに投稿した動画が、次々に著作権申立てにより削除されました。

2022年2月以降、同一の問い合わせメールアドレスの者によって5つの動画が削除され、うち4つの動画は復元しています(2023年2月中旬時点)。

2023/2/28追記:その後、残りの1つについても復元しました。

2024/2/26追記:東京地裁で判決がありました>>[東京地裁編] Youtube 棋譜利用動画裁判判決 概要(2024.2.26)

2024/1/16 大阪地裁判決とは別の裁判です

※ウダウダ言う人は、動画を見てからにしてください

訴訟を提起

著作権侵害の事実があるとは思えず、また、削除申請者を容易に特定できない形で削除申請がなされていた点も踏まえ、このような無責任な削除申請が頻発している現状を放置すべきでないとの判断から、不本意ながら、削除申請者と考えざるを得ない者を相手に訴訟を起こしました(2023年2月上旬)。

著作権侵害でないものを「著作権侵害」

訴訟前:記載の問い合わせメールアドレスに何度も問い合わせましたが、全く回答がないため、どこが著作権侵害にあたるのか不明。

2023/3/30追記:3/27に第1回口頭弁論がありましたが、相変わらず、どこが著作権侵害にあたるのか明らかにされませんでした(後日釈明されるとのこと)。

2023/5/18追記:その後、著作権侵害の事実はないことを相手(被告)は認めました。つまり、著作権侵害がないものを「ある」としてYoutubeに著作権申立てしたことを認めたということ。

2023/7/21追記:ここまでの相手の主張は、明らかな事実誤認を前提とするものでした(7/13 第2回口頭弁論時点)。

他人の名で削除申請

著作権申立てによって動画の削除申請をするにあたっては、削除申請者=著作権者でなければならない旨、Youtubeに規定されていますが、

削除申請者の特定が容易にできない形でYoutubeに対して著作権の申立て(削除申請)がなされていました。

2023/3/30追記:この訴訟の相手(被告)=削除申請者でした。主催新聞社や日本将棋連盟の名で著作権申立てがなされていましたが、このいずれでもありません。つまり、他人の名を語って削除申請に及んだということ。

とりあえず動画は削除される傾向

なお、Youtubeにおいては、誰かが著作権申立て(削除申請)すると、当不当にかかわらず、多くの場合、とりあえずの処置として動画が削除される傾向にあると見られています。

2023/3/30更新:このような状況の下、どのような動画ならこの被告は他人の名を語って著作権申立てするようなことをしなくなるのかが不明なため、当面は藤井聡太ブヒブヒAI解析チャンネルでの新規の動画投稿を見合わせる事態となっています(新規投稿しなくても既存の動画削除→チャンネルBANの危険はありますが、新規投稿する場合よりは、はるかに危険は少ないと考えます)。

参考

同様のケースで、動画復元手続きを取ることや訴訟に踏み切るのに躊躇して泣き寝入りするYoutuberも後を絶たないと聞きますが、一方で、本件類似の事例として、動画投稿者が削除申請者を相手に訴訟を起こして勝訴した裁判(編み物Youtuber訴訟)もあります。

[東京地裁編] Youtube 棋譜利用動画裁判判決 概要(2024.2.26)

[大阪地裁編] Youtube 棋譜利用動画裁判

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