2018/2/17藤井聡太vs羽生善治[速報]将棋ソフト形勢判断
2018年2月17日(土)の朝日杯準決勝・藤井聡太五段 vs 羽生善治竜王の将棋の速報と将棋ソフト形勢判断です。
藤井五段の先手
デビュー以来、これまで「振り駒運」がなかった藤井五段ですが(先手後手の勝率参照)、この大一番では先手になりました(10:30対局開始)。
最近流行りの、角換わり風スタートの後手角道止め型に。
藤井対策バッチリ?
藤井聡太五段が攻撃的な布陣を敷き、後手の羽生竜王は、今シーズン大流行の雁木の構えに。
羽生竜王は、この局面を想定して対策を立ててきた?
藤井五段、仕掛ける
開始25分頃。満を持して、藤井五段が仕掛ける。
以下、△同歩 ▲3三角成 △同桂 ▲2四歩・・・と一気に指し手が進む。
白熱の攻防
後手の陣形を見て、藤井五段は▲1五歩と攻める。
以下、△同歩に、▲2四歩。
△同歩に▲1五香。
△同香なら、▲2四飛~▲1四飛なので、羽生竜王は△1二歩。
もっとも、将棋ソフトelmo推奨手は△1五同香。
中盤の形勢判断
ふと、炎の七番勝負(アベマTV企画・非公式戦)のvs羽生戦で▲5五金と打った手を思い出しました。他にもそういう人おるやろ?
終盤の形勢
これまで、わずかながら羽生竜王がリード。
ところが・・・
この手を最後に形勢判断数値が逆転。
ボナンザ6.0が「最善手」認定した△5五銀も、elmoは「悪手」判定。
ここは、△1八角だったとelmo先生は言っているが・・・
あと何年かしたら、プロもこういう素人臭い手を指すようになるのだろうか・・・
「elmo悪手」vs「elmo一致」
そして、最大の分岐点と思われるのが82手目。
ここで、羽生竜王は△9九銀。
羽生竜王らしい鋭い一手に思えますが、elmoは「悪手」判定。
この手に対する藤井五段の▲9八金がelmoと一致。
これ以降は、少なくともスコア上、先手勝ちの流れになりました。
この82手目△9九銀のところ、elmoはじっと△7六歩…を推奨。
(地味だな~…)
また、現地で観戦していた加藤一二三元名人こと「ひふみん」先生も、終局直後のインタビューでこの局面をポイントに挙げていて、△4七銀を推していましたね。
さらに、感想戦では、△9九角が検討されているように見えました。
落ち着いた一手
▲7二銀の筋ばかり考えそうですが、△8五飛で続かなそう。
そこで▲7四歩と打つ。この▲7四歩は、elmoもボナンザ6.0も推奨していました。
藤井五段快勝
まで119手で藤井五段の勝ち。
12:30頃終局。
我々は、準決勝を楽しんだ上、平昌五輪フィギュアスケートも見ることができました(羽生結弦は13:43に、最終滑走者・宇野昌磨は14:00に登場)。
さらに、フィギュアスケートが終わった後、決勝戦の藤井vs広瀬戦(14:30~)も見ることが出来ました。
棋戦運営者に感謝!
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