※本サイトにはプロモーションが含まれています

藤井聡太 wikiより詳しく&分かりやすく

史上最年少将棋プロ棋士が2016年9月3日誕生!

2016年9月3日(土)奨励会三段リーグで、藤井聡太(ふじい そうた)三段は13勝5敗(1位)の成績で四段昇段を決めた。

藤井聡太新四段は、10月1日付の時点で14歳2カ月(名古屋大学教育学部附属中学2年生)。

※この名古屋大学教育学部附属中学校・高等学校は、国立学校で唯一の併設型中高一貫校として知られている。

それまでの「14歳7カ月で四段」の最年少記録を5カ月更新した。

それまでの最年少将棋プロ棋士

それまでの最年少記録保持者は、ご存じ、「神武以来の天才」こと加藤一二三(かとう ひふみ)元名人で、62年前の1954年8月、「14歳7ヶ月で四段昇段」を果たしていた。

藤井聡太四段昇段時点では現役棋士だった加藤一二三九段(当時76歳・現役最年長)。

藤井聡太四段(14歳)との対戦が実現すれば・・・などと言っていたら、藤井聡太デビュー戦の相手に決まり、後々、語り継がれることになるであろう「伝説の対局」が実現した(藤井聡太vs加藤一二三 棋譜 >>)。

中学生将棋プロ棋士、史上5人目

中学生将棋プロ棋士としては、藤井聡太は史上5人目。

過去に中学生プロ将棋棋士は、加藤一二三のほか、谷川浩司、羽生善治、渡辺明の4人しかいない。

年少ランキング

1位:藤井聡太(14歳2カ月)

2位:加藤一二三(14歳7カ月)

3位:谷川浩司(14歳8カ月)

4位:羽生善治(15歳2カ月)

5位:渡辺明(15歳11カ月)

藤井聡太プロフィール

氏名

藤井聡太(ふじい そうた)

生年月日

2002年7月19日生まれ(四段昇段時14歳2カ月)

出身地

愛知県瀬戸市

将棋を始めたきっかけ

5歳の時、お祖母ちゃんから教わる。そのお祖母ちゃんは、駒の動かし方を知っている程度の超初心者。

すぐに聡太少年が「勝つことができたので、のめり込むことができた」との感想を、藤井聡太自身がテレビ朝日「グッド!モーニング」の取材で語っている。

奨励会入会以前

2010年3月、東海研修会入会。

2011年に第10回全国小学生倉敷王将戦・低学年の部で優勝。

奨励会入会

2012年9月、小学4年生の時、関西奨励会入会。

師匠

杉本昌隆八段。

師匠から見た藤井聡太の将棋

「一見、危ない指し方をして大丈夫かな? と思えることがあるが、しっかりと読み切って勝っている。例えて言えば、ジェットコースターかな・・・」(テレビ朝日「グッド!モーニング」の取材に答えて)

四段昇段

2016年9月3日(土)三段リーグ最終戦で勝ち、四段昇段を決める。

デビュー29連勝

プロデビュー戦の加藤一二三戦(2016年12月24日)に勝利して以降、プロ29戦目の増田康宏四段戦(2017年6月26日)まで29戦全勝。

プロ将棋界のそれまでの連勝記録28(神谷広志八段)を塗り替える。

28連勝目(相手は澤田真吾六段)・6月21日に勝利した直後には、号外が出るほど日本中が熱狂。将棋のニュースで号外が出たのは史上初。

プロ30戦目・2017年7月2日の竜王戦決勝トーナメント2回戦で佐々木勇気五段に敗れ、30連勝はならなかった。

五段昇段

2018年2月1日、第76期名人戦順位戦C級2組9回戦で勝利し、順位戦最終戦を残した時点でのC級1組昇級と五段昇段を決める(15歳6か月)。

「中学生五段」は史上初。※「最年少五段」は加藤一二三の15歳3か月。

六段昇段

五段昇段からわずか16日後の2018年2月17日。第11回朝日杯将棋オープン戦で準決勝、決勝を連勝し、中学生棋士として初の棋戦優勝。しかも、朝日杯は全棋士参加棋戦なことから、「優勝者は昇段」の規定により六段に昇段。

準決勝の相手は、この年に永世七冠を達成した羽生善治竜王。将棋ファンならずともその経過・結果に注目した。

15歳6か月での六段昇段は史上最年少。

七段昇段

六段昇段から3か月後の2018年5月18日。第31期竜王戦5組ランキング戦準決勝で、井上慶太九段門下の船江恒平六段に勝利し、「六段昇段後、竜王戦連続昇級」の規定により七段に昇段。

それまで、対井上門下には、井上九段戦を含め3戦3敗していたことから、「藤井キラー井上門下」のようにマスコミが取り上げていた。

また、15歳10か月での七段昇段は史上最年少。

それまで加藤一二三が持っていた「17歳3か月」の最年少七段記録を1年5か月も更新した。

八段昇段

2020年8月20日、第61期王位戦七番勝負第4局で木村一基王位を破り、7月に獲得した棋聖に続き王位を獲得。「タイトル2期で八段」の規定により、八段昇段となる。もっとも、肩書は「二冠」とか「王位・棋聖」等になるため、「藤井聡太八段」と表記されることはまずない。

また、18歳1か月1日での八段昇段は、それまで加藤一二三が持っていた「18歳3か月0日」の最年少記録を62年ぶりに更新。

九段昇段

2021年7月3日、第92期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第3局で渡辺明名人を破り、「タイトル3期で九段」の規定により、九段昇段となる。

A級昇級

第80期順位戦(2021年4月~2022年3月)B級1組で1位(10勝2敗)。A級昇級を果たす。

最年少名人

第81期A級順位戦(2022年4月~2023年3月)で7勝2敗・1位の成績を収め、同じく7勝2敗の広瀬章人八段とのプレーオフに勝って名人戦挑戦権を獲得。

渡辺明名人との七番勝負は、最年少名人達成の最初で最後のチャンス。2023年5月31日~6月1日の第5局に勝ち、4勝1敗で名人獲得。20歳10か月での名人獲得は、谷川浩司の21歳2か月を抜いて史上最年少。

タイトル獲得・八冠まで

初タイトル:2020年7月16日 棋聖獲得(最年少タイトル

二冠:2020年8月20日 王位獲得

三冠:2021年9月13日 叡王獲得

四冠:2021年11月13日 竜王獲得

五冠:2022年2月12日 王将獲得

六冠:2023年3月19日 棋王獲得

七冠:2023年6月1日 名人獲得

八冠:2023年10月11日 王座獲得

藤井聡太タイトル戦成績一覧 参照

棋戦優勝

公式戦の初優勝は、上記六段昇段を決めた第11回朝日杯将棋オープン戦(2018年2月17日)。

以下、

第49期新人王戦(決勝は2018年10月17日・相手は、出口若武三段)。

第12回朝日杯将棋オープン戦(2019年2月16日)。

第14回朝日杯将棋オープン戦(2021年2月11日)。

第28期銀河戦(2020年10月15日)。

第30期銀河戦(2022年10月31日)。

第43回将棋日本シリーズJTプロ公式戦(2022年11月20日)

第72回NHK杯将棋トーナメント(2023年2月13日)

第16回朝日杯将棋オープン戦(2023年2月23日)。

ABEMAトーナメント

また、非公式戦ながら、トップ棋士に交じって争った第1回AbemaTVトーナメントで優勝(決勝戦放送は2018年9月9日)。決勝の相手は、プロデビュー30戦目でプロ初黒星をつけられた相手・佐々木勇気六段だった。

翌2019年の第2回AbemaTVトーナメントでも優勝(決勝の相手は糸谷哲郎八段)。

さらにその翌年2020年の第3回AbemaTVトーナメントは、3人1組の団体戦形式で行われ、永瀬拓矢二冠、増田康宏六段という強力チームメートとともに戦い優勝(チーム永瀬)。

2021年度の第4回ABEMAトーナメントでは、自身初めてリーダーとしてドラフト会議に参加。新鋭の伊藤匠四段、タイトル経験者の高見泰地七段を指名してチームを結成(チーム藤井・最年少+1)。終始安定した戦いを展開し優勝。

年間記録4冠王

2017年度(2017年4月~2018年3月)、対局数(70局)、勝数(59勝)、勝率(.843)、連勝(29連勝)の4部門で1位になった。

2017年度の将棋大賞で、特別賞と新人賞を受賞。※大賞は羽生善治竜王※

4年連続勝率1位

2018年度(2018年4月~2019年3月)、45勝8敗 .849(この時点で歴代3位)の成績で、2017年度に続き全棋士中勝率1位に。

2019年度(2019年4月~2020年3月)、53勝12敗 .815 の成績で、3年連続の勝率1位を達成。

2020年度(2020年4月~2021年3月)、44勝8敗、.846の成績で、4年連続の勝率1位を達成。

2021年度(2021年4月~2022年3月)、52勝12敗、.812の成績でデビュー以来の「年間勝率8割以上」を守るも、勝率1位は45勝10敗 .814の伊藤匠五段に譲る。

藤井聡太通算勝率 参照

通算100局目到達時の記録

2018年7月31日、第77期順位戦C級1組3回戦・西尾明六段戦で、通算100局目に到達。

この時点で16歳0カ月12日。

通算100局目到達時点の最年少記録を更新した(それまでは羽生善治の17歳0カ月19日が最年少)。

さらに、この対局に勝利したことで、通算勝率が.850になり、100局目到達時点の勝率が、歴代一位タイとなった(もう一人は中原誠)。

(参照:通算100局目到達時点ランキング

順位戦デビュー以来の連勝記録

2019年1月8日、順位戦C級1組9回戦、対富岡英作八段戦に勝利し、プロデビュー以来の順位戦連勝を18に。中原誠の歴代1位に並ぶ。

その1か月後の2月5日、順位戦C級1組10回戦で、昇級争いをしていた近藤誠也五段に敗れ、歴代1位更新はならなかった。

順位戦の昇級

最年少タイトル挑戦

2020年6月4日、第91期ヒューリック杯棋聖戦 挑戦者決定戦で永瀬拓矢二冠(叡王・王座)に勝ち、渡辺明棋聖・三冠への挑戦権を獲得。

同棋戦五番勝負が6月8日にスタートすることから、17歳10ヵ月と20日でのタイトル挑戦(タイトル戦第1局基準)となり、1989年12月12日に17歳10ヵ月と24日でタイトル初挑戦(同じ棋聖戦)を果たした屋敷伸之四段(当時)の記録を30年半ぶりに4日更新した。

最年少タイトル獲得

2020年7月16日、第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第4局で勝利した藤井聡太七段。シリーズ3勝1敗で棋聖位を獲得。

17歳11か月でのタイトル獲得は、1990年8月1日、18歳6か月で同じ棋聖を獲得した屋敷伸之五段(当時)の最年少記録を更新することとなった。

竜王戦の昇級・ランキング戦優勝

竜王戦初参加の第30期(2017年)、6組優勝。5組昇級。

第31期(2018年)、5組優勝。4組昇級。

第32期(2019年)、4組優勝。3組昇級。

第33期(2020年)、3組優勝2組昇級。

※4期連続ランキング戦優勝は史上初。

第34期(2021年)、2組優勝~挑戦権獲得~竜王獲得。

順位戦の昇級

順位戦初参加の第76期(2017年4月~2018年3月)、10戦全勝でC1組昇級。

第78期(2019年4月~2020年3月)、10戦全勝でB2組昇級。

第79期(2020年4月~2021年3月)、10戦全勝でB1組昇級。

第80期(2021年4月~2022年3月)、10勝2敗でA級昇級。

第81期(2022年4月~2023年3月)、7勝2敗で1位。プレーオフで広瀬章人八段を破り名人挑戦~渡辺明名人から名人奪取。

棋風

デビュー当初は角換わり系の将棋が得意とされていたが、その後、矢倉、そして2020年度終盤は先手番でも相掛かりを指すようになった。

詰め将棋の能力がズバ抜けていることから(詰め将棋の天才)、当初、終盤型の将棋と言われることが多かったが、将棋ソフト形勢判断に照らす限り、序盤からポイントを稼いで押し切るケースが多いことは四段当時から確認されていた。

好きな(尊敬する)棋士

豊島将之

同じ愛知県出身で、中学2年生の4月に三段リーグ参加。その3年後、16歳で四段昇段という、こちらもスピード出世棋士の代表格。

詰め将棋の天才

詰め将棋を解く早さ・正確さが凄い。

毎年春に行われる「詰将棋解答選手権(アマ、プロ問わず参加)」で、2015年度、2016年度、2017年度、2018年度、2019年度と5連続優勝。2020、2021、2022年度は新型コロナ蔓延の影響で開催されず。

2015年度(3月開催)の優勝は、小学6年生・12歳時での快挙。

なお、詰め将棋創作も好んで行っていたが、後に師匠からストップされた。

人物に関するエピソード

「早くおじいちゃんになりたい」

メキメキと将棋の腕が上達し、子供同士の対戦に飽き足らなくなり、「早くおじいちゃんになりたい」と漏らしたという。

アイスクリームのフタが開けられない?

母親の「将棋は強いのかもしれませんけど、アイスクリームのフタも開けられなかったりするので・・・」との証言がある。

大丈夫!
将来、アイスクリームのフタを開けるのが得意な女性と結婚すれば無問題!

小学4年生時の関心事「尖閣問題」

小学4年生の時の文集で、関心事に関する欄に、電王戦(人間 vs.コンピューターの真剣勝負)など将棋に関することの他、「尖閣問題」、「南海トラフ大地震」、「原発」などを掲げた。

※以上3つは、テレビ朝日「グッド!モーニング」より。

新幹線を「止めた」

財布を新幹線の座席に忘れて降りてしまい、発車時刻を過ぎた新幹線に1分ほど待ってもらったことも

日経電子版 http://style.nikkei.com/article/DGXMZO85937710R20C15A4000000?channel=DF280120166618&style=1

新幹線は止めるわ、自分の連勝は誰からも止められないわで、やりたい放題ですな。

服と傘を全部忘れて帰宅する事件

小学校卒業を機に一人で大阪に泊まりで行かせてみたところ「服と傘を全部(将棋会館に)忘れて帰ってきました」

日経電子版 http://style.nikkei.com/article/DGXMZO85937710R20C15A4000000?channel=DF280120166618&style=1

彼はこの間、何を考えていたのか?

50m6秒台半ばの俊足

中学生時代の50m走のタイムが、6.8秒(6.4秒説もあり)。

ちなみに、日ハムの清宮は、50m6.3秒で「意表をついて俊足」などと言われている。

対局中に時計を持参しない?

2018年12月28日の第45期棋王戦予選・対村田顕弘六段戦のネット中継でのこと。

大盤解説の聞き手・鈴木環那女流二段が、「藤井聡太七段は、対局中に時計を持参しない」旨の情報をカミングアウト。

現在時刻は、記録用紙(棋譜)の消費時間の欄を見て大体分かるそうな…

藤井聡太伝説「今何時?そうね大体ね…」


スポンサードリンク

いっしょに読まれています