角換わり腰掛け銀[2020]AI定跡研究~「難しい」からの脱却
藤井聡太七段もよくやる角換わり腰掛け銀。
タイトル戦でもよく採用されるので、目にする機会は「多すぎ」ってくらい多いけれど、初心者、高段者にかかわらず、アマチュアにとっては「難しい」印象が否めないのも事実。
でも…
ひとつ、土台となる知識を得て、そこから思考を展開できるようになっていれば、少なくとも「何がなんだか分からない」というところからは脱却できるはず。
そこで…
・角換わり腰掛け銀の序盤ってどこに向かってるの?(今回)
の二点を抑えることする。
今回は、角換わり腰掛け銀の序盤ってどこに向かってるの? に集中し、「角換わり腰掛け銀の狙い筋は?」については、次回、先後同型の場合に先手の攻めが炸裂するパターンを確認することで、疑問解消のヒントにしようと思う。
角換わり腰掛け銀の序盤ってどこに向かってるの?
角換わりの将棋一般に言えることは、序盤、玉が「○○囲い」と言われている囲いに収まることで完結するわけではないという点。
なので、序盤、どこに向かっているのかがいま一つ分かりにくかったりする。
※振り飛車なら「美濃囲い」に向かっているし、穴熊なら勿論「穴熊囲い」に向かっているので、方向性が分かりやすい。
向かっているのは「陣形」
角換わり腰掛け銀の序盤、向かっているのは「○○囲い」ではなく、「陣形」と考えれば腑に落ちるのではないか?
角換わり腰掛け銀の「陣形」とは以下のようなもの。
実際は、上記の陣形と寸分も違わないとは限らず、
・端歩
・6筋の歩
・玉の位置
が微妙に違ったりするもの。
※ケースによっては、金が3八に上がってから4八に寄ったりもする。
まずは、先手の指し手だけ見る
10手目に後手が△7七角成とし、11手目に▲同銀として角を交換した後は、先手の指し手だけを注視し、どのような手順で↑の「陣形」向かっているか? を確認するようにすると、「角換わり腰掛け銀アレルギー」は解消に向かうはず。
先手の手順を確認する→[Youtube]角換わり腰掛け銀(1)まずは形ー先手の手順だけ見る
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