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藤井七段の初手▲7六歩は1年8か月ぶり 2019/6/22王将戦1次予選

2020年1月8日

2019年6月22日(土)第69期大阪王将杯王将戦1次予選決勝(vs.千田翔太七段)で、振り駒で先手番になった藤井七段は、初手▲7六歩と指した。

いつもと違う雰囲気

藤井七段の先手。

初手は、すっと手が伸びて、2七の歩をつまんで▲2六歩と指す・・・

という、いつもの光景からスタートするものとばかり思っていたが、この日は、なかなか初手を指さない。

そして、指された手は▲7六歩だった・・・

そして、後手・千田七段の△8四歩に対し、▲6八銀。

本来、何も不思議がることではないのだが、今日は「これまでとは違う」スタートとなった。

6/22棋譜速報・一手ずつ形勢判断

前回の初手▲7六歩は…

「初手▲7六歩」にこれほど新鮮味を覚える時が来るとは思わなかったが、藤井七段が初手▲7六歩と指すのは、これが初めてではなかったはず。

というわけで、ひたすら先手番の対局のリンク先にある棋譜を新しい方から順番にクリックして調べていったところ…

ここに行き着いた。

2017年10月9日 第3期叡王戦四段戦・決勝 vs.杉本和陽四段

というわけで、約1年8か月ぶりの初手▲7六歩だった。

それ以外の▲7六歩

藤井七段は、デビュー当初は、先手番の時は基本、▲7六歩だった。

※ただし、プロ29戦目(2017年6月26日)は▲2六歩。

それが、2017年11月24日 第59期王位戦予選 vs.北浜健介八段戦(棋譜)以降、先手番の時は、▲2六歩と指すようになっていた。

<過去の初手▲7六歩>

2017年10月9日 第3期叡王戦四段戦・決勝 vs.杉本和陽四段

2017年9月14日 第76期順位戦C級2組4回戦 vs.佐藤慎一五段(棋譜

2017年7月6日 第76期順位戦C級2組2回戦 vs.中田功七段(棋譜

2017年6月21日 第67期王将戦一次予選 vs.澤田真吾六段(棋譜

2017年6月7日 第2回上州YAMADAチャレンジ杯トーナメント戦 vs.宮本広志五段(棋譜

2017年6月7日 第2回上州YAMADAチャレンジ杯トーナメント戦 vs.阪口悟五段(棋譜

2017年6月2日 第43期棋王戦予選 vs.澤田真吾六段(棋譜

2017年4月13日 第30期竜王戦6組ランキング戦 vs.星野良生四段(棋譜

2017年3月23日 第30期竜王戦6組ランキング戦 vs.大橋貴洸四段(棋譜

2017年3月16日 第30期竜王戦6組ランキング戦 vs.所司和晴七段(棋譜

2017年2月23日 第67回NHK杯予選 vs.竹内雄悟四段(棋譜

2017年2月23日 第67回NHK杯予選 vs.北浜健介八段(棋譜

2017年2月23日 第67回NHK杯予選 vs.浦野真彦八段(棋譜

2017年1月26日 第43期棋王戦 予選 vs.豊川孝弘七段(棋譜

今後は?

本局の藤井七段、形勢判断評価値グラフに照らす限り、難敵・千田七段が相手にもかかわらず、序盤、中盤、終盤のすべてにおいて安定していた(といって良いだろう)。

dolphin評価値グラフ


ぽんぽこ評価値グラフ

※終盤のグラフの乱れは、「AI超え」によるもの。

なので、今後も▲7六歩(正確には、先手矢倉)を選択するケースは増えてくるのではないか?

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