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2019朝日杯決勝 藤井vs渡辺 最後、王手ラッシュした場合の手順

2020年1月8日

2019年12月16日(土)の第12回朝日杯将棋オープン戦決勝・藤井聡太七段 vs 渡辺明棋王の一戦。

4、5日経過した今でもネタが尽きないのは、やはり、両対局者の人徳のなせる業という気がしているが、その最たる場面が渡辺棋王の125手目(投了3手前)の▲4四同角と言えるかもしれない。

▲4四同角ではなく▲3三飛成なら?

△4四龍という「次の一手」みたいな華麗な一手に対し、渡辺棋王はあっさりと▲同角と指し、3手後に投了した。

だが、「最後にもうひと暴れしてやろう」と思えば、▲3三飛成もありだし、渡辺棋王の勝利を信じていたファンからすれば、その可能性を追求して欲しかったという思いもあったかもしれない。

では、実際に▲3三飛成だったら?

△3三同玉

ここは、△同玉と取る(dolphin)。

これに対して▲2二角は、△4二玉と引かれて後が続かない…

※先手玉は、飛車まで渡してしまったので、6六の角があったくらいでは受けが効かない。

…ので、▲2二角ではなく、▲4四角と取っていくしかない。

が…

△4四同玉の局面は、後手玉をつかまえるための手がかりの駒が盤上になく、こうなってしまうと、やはり「投了やむなし」と言えるのではないだろうか?

二人で棋譜を創作

先手形勢:dolphin-2306(藤井勝勢) ぽんぽこ-1972(藤井勝勢)

△4四龍に対し、▲同角と取る…

渡辺棋王の中では、勝つ可能性の追求ではなく、棋譜創作の仕上げ段階に入っていたということなのだろう。

(って、本当はよく分らんけど…w)

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