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藤井七段、プロ初の「先手矢倉」で快勝→喜ぶのは、ひふみん?

2020年1月8日

2019年6月22日(土)の第69期大阪王将杯王将戦・vs.千田翔太七段戦は、藤井七段のさらなる飛躍を予感させる内容だった。

3手目▲6八銀は初

初手、いつもの▲2六歩をなかなか指さず、しばらく時間が流れてから、意を決したように▲7六歩を着手した藤井七段。

後手・千田七段の△8四歩に対し、用意していた手は▲6八銀だった。

ネットは騒然?

藤井七段の先手の時の1手目と3手目は、過去、いずれも▲7六歩と▲2六歩の組み合わせだった。

初手▲7六歩の時、3手目は▲2六歩。

初手▲2六歩の時、3手目は▲7六歩。

ところが、今回は、初手▲7六歩+3手目▲6八銀。

勿論、矢倉に組むための手順なわけだが、藤井七段の先手といえば、角換わりが「代名詞」になっていただけに、ネットは驚きの声であふれた。

パーフェクトな内容

ただ珍しいだけなら、それだけの話で終わってしまうところだろうが、内容はパーフェクト。

dolphin評価値グラフ


ぽんぽこ評価値グラフ

終盤、将棋ソフトの方が「判断ミス」を起こしていた点を除外すれば、dolphin、ぽんぽこがネガティブ評価した手はゼロ。

プロ初「先手矢倉」の成功は、藤井七段の今後の可能性をさらに広げることになりそうだ。

一番喜ぶのは、ひふみん?

なお、最近、「プロの間で、矢倉回帰の動きがある」という説もあり、だとすれば、藤井七段の矢倉採用を大げさに取り上げるべきではないのかもしれない。

ただ、ひとつだけ確かなことがあるとすれば、それは、プロの間でまた矢倉が流行り、藤井七段も矢倉を多用することにでもなった場合、「黙っていられない人がいる」という点だろう。

それは勿論、矢倉で名人を取った、加藤一二三元名人こと、ひふみん先生だ。

日ごろ、藤井七段の将棋には特に関心を寄せていると言われるひふみん先生。

おそらく、今回の藤井七段の「先手矢倉」にも目を通しているはずで、もしかしたら、「ようやく、時代は私についてきた」くらいのことを思っているかもしれない・・・

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