王将リーグ、挑戦権獲得ボーダーライン
第69期王将戦挑戦者決定リーグ(王将リーグ)で、藤井聡太七段が挑戦権獲得するには、何勝何敗以上が必要か?
そのボーダーラインは…
以下、過去20回分の王将リーグデータを基に分析すると…
5勝1敗か4勝2敗か?
王将リーグといえば、1位は、大抵、5勝1敗か4勝2敗で、4勝2敗の場合はプレーオフになる…とそんな印象が強いわけだが…
5勝1敗なら最低でもPO進出
理論上、5勝1敗でも2位になる可能性はあるものの、過去20回の王将リーグでは、5勝1敗なら最悪でも挑戦者決定プレーオフに進出している。
「5勝1敗」発生回数:20回中、9回。
成績1位:9回中9回。
単独1位:9回中7回。
プレーオフ:9回中2回。
成績1位が3人:0回。
※理論上、5勝1敗は、1回のリーグ戦で3人まで発生する可能性あり。
つまり、5勝1敗なら、番付に関係なく、「プレーオフ進出以上」率は100%。
4勝2敗だと一気に可能性がしぼむ
では、4勝2敗だったらどうなるか?
4勝2敗の場合、番付5位(今期は、藤井、羽生、三浦)は、成績1位でもプレーオフに進出できない可能性大。
※王将リーグは、成績1位が複数いた場合、挑戦者決定プレーオフに進出できるのは、番付上位2名まで。
「4勝2敗」発生回数:20回中、19回。
成績1位:19回中7回。
単独1位:19回中2回。
プレーオフ:19回中5回。
成績1位が3人以上:4回⇒番付5位は、プレーオフに進出できない
※理論上、4勝2敗は、1回のリーグ戦で5人まで発生する可能性あり。実際は、過去20回で、4勝2敗が4人以上発生したことはない。
1)4勝2敗は、1位よりも2位以下になることの方が多い。
2)4勝2敗で1位になった場合、単独1位になることは少ない。
3)4勝2敗で1位になっても、番付5位の場合、プレーオフにすら進出できないことが多い。
4)番付5位✕4勝2敗の「プレーオフ進出以上」率は、16%。
※計算方法:(単独1位2回+(プレーオフ5回-成績1位3人以上4回))÷4勝2敗発生19回
(2+(5-4))÷19 ≒ 16%
結論
5勝1敗なら、高い確率で挑戦権獲得(プレーオフ進出以上率100%)。
4勝2敗だと一転、挑戦権獲得は難しくなる。特に、番付5位からの挑戦権獲得は、条件が揃わないと無理(プレーオフ進出以上率16%)。
補足
第69期(2019年度)王将リーグの場合、番付5位✕4勝2敗でも、例年よりは可能性があるものと思われる( [Youtube]状況確認10/23号「王将リーグ残り1勝1敗でOK?」参照)
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