王将リーグ、星の潰し合いは藤井七段(番付5位)に有利か不利か?
2019年10月9日、第69期大阪王将杯王将戦 挑戦者決定リーグ・広瀬章人竜王 vs 三浦弘行九段の対局が行われ、三浦九段が勝利。広瀬竜王の3連勝はならなかった。
星取表(成績順)
星の潰し合いか?
リーグ全21局中6局を消化した時点で、無敗は羽生九段の0勝0敗のみ。
もう少し様子を見る必要はありそうだが、「星の潰し合い」になる可能性は十分。
では、そういった展開は、番付5位の藤井七段にとって望むべきものなのかどうか?
挑戦権ボーダーラインは下がる方向
抜け出す人がいないということは、当然のことながら、挑戦権獲得ボーダーラインは下がる方向に作用する。
一般に、挑戦権獲得ボーダーラインは5勝1敗と考えられるが(挑戦権獲得ボーダーライン参照)、4勝2敗でも可能性は膨らむことになる。
※ただし、成績1位が複数名発生した場合、番付上位2名のみによるプレーオフが行われる(王将リーグ挑戦・残留ルール)。
残留ボーダーラインは上がる方向
「星の潰し合い」になると、抜け出す人がいない反面、負けが混む人もまた少なくなる。
番付5位の場合、残留ボーダーラインは基本4勝2敗と考えられるが(残留ボーダーライン参照)、星の潰し合いになると、3勝3敗で陥落する可能性がより高まることになる。
「意識高い系」なら有利に作用
以上から、挑戦権獲得に意識を置いているような「意識高い系」な場合は、星の潰し合いは歓迎すべき傾向と言えそうだが、
そんなに意識が高くない場合、
「なんだと? 3勝3敗でも落ちるだと? んなこと聞いてねえぞ!」
「ざけんな! なんなんだこのクソルールは! 一体、俺が何をしたっていうんだ! いい加減にしろ!」
と、ブーすか文句を言わずにはいられなくなるかもしれない。
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