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アベマTV 藤井聡太七段中継「1敗も許されない順位戦」は本当か?

2020年1月7日

アベマTV の藤井聡太七段・順位戦中継。

ABEMA将棋チャンネルABEMA iOSアプリ)/(ABEMA Androidアプリ

画面下「藤井聡太七段、1敗も許されない順位戦」のクレジットに「マジ!?」ってなる人も少なくないと思われるところ。

実際はそこまで切羽詰まっていない

この「1敗も許されない」というのは、半ば誇張した表現で、今期・78期順位戦に関しては、藤井七段は番付順位がいい(3位 将棋連盟公式参照)ので、1回くらい負けても昇級はほぼ間違いない。

4回戦が終わった時点で、4戦全勝は藤井七段を含め5人。

<4戦全勝>

3位 藤井聡太七段

14位 佐々木勇気七段

25位 島朗九段

33位 佐藤和俊六段

34位 石井健太郎五段

残り6戦もあって、5人中2人以上が全勝を守ることはあまり考えられず、しかも、藤井七段よりも番付が上の2人(1位の先崎九段、2位の船江六段)は既に2敗以上している。

1位 先崎学九段 2勝2敗

2位 船江恒平六段 0勝4敗

3位 藤井聡太七段 4勝0敗

そんなことから、藤井七段の場合、残り6戦、昇級のためには「1敗くらいは余裕で許される」状況と言えるはず。

屁理屈を言えば、「たとえ昇級できたとしても、藤井聡太に1敗は許されない」とでもなるのかもしれないが、そういうものではないだろう。

川平慈英の「絶対に負けられない戦い」と同じ

アベマTVは、テレ朝とサイバーエージェントが出資しているそうだが、テレ朝で思い出すのは、サッカー日本代表の試合になると、川平慈英が出てきて「絶対に負けられない戦いが、あるんです!」と煽るやつ。

実際、そんなこと言ってるそばから日本代表が負けても、案外大したことなかったりするのが普通で、すぐに切り替えて「次、勝てば…」の話に移ったりする。

今期藤井七段の順位戦も状況的にはそれと全く同じ。

「1敗も許されない順位戦」とは言うものの、もしどこかで1敗しても、許してもらえるのは間違いない。

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