国際将棋フェス2021記念対局 優勝者は相当な実力者(24五段前後?)
2021年10月17日に行われた国際将棋フェスティバル2021記念対局・藤井聡太三冠 vs 張京鼎(Cho Kyotei・台湾・16歳)少年。
※Youtubeでライブ中継され、終局後も配信中
藤井聡太三冠 vs 第8回国際将棋トーナメントオンラインVer優勝者による記念対局
Youtubeで観る① 羽生善治九段/北尾まどか女流二段
Youtubeで観る② (英語解説)堀口弘治七段/カロリーナ・ステチェンスカ女流初段
手合いは角落ちで行われたが、決して「手合い違い」ではなかったようで、最後まで見どころ満載の一局となった。
※藤井三冠がいつもの「勝負将棋」ではなく、「指導対局(相手の力を引き出すような指し方)」に徹した感はあるが、下手(したて)張さんの指し手は終始、高段者の手の連続と言えるはず。将棋倶楽部24の棋力にして、五段前後ではなかろうか?
銀交換の後
棒銀から銀交換した後…
ここから▲8八玉 △3三金 ▲2五銀
下手が往々にして自滅しかねない局面とも思われたが、落ち着いて玉を入城させ、上手(うわて)の△3六歩もケアしながら攻めの拠点を築く▲2五銀。
好手順で優勢キープ
下手の攻めがつながるかどうかというところ。
ここから▲4一銀 △4二玉 ▲4六角
この手順も実力の証明といって良さそう。
ピンチを最善で凌ぐ
その後、下手にミスと思える手(118手目、飛車を取らずに▲5九同銀と金を取った手)が出るも、持ち直す。
133手目。下手陣はとりあえず受けが効かない形(まだ詰めろではない)。
ここから▲6一馬 △5八龍 ▲5一馬
ここ3手とも、将棋ソフト(水匠U、水匠4改)と一致。
※▲5一馬のところ、▲5九歩 △同龍 ▲9八玉 のような手もある。
惜しまれる投了
まで、藤井三冠の勝ち。
下手形勢:+1787(張勝勢)
投了図以下、▲5三歩
または、▲5二歩 △4一玉 ▲9三龍
他に、単に龍を逃げる▲9三龍
なら、まだまだ下手にチャンスあった。
[Youtube ブヒブヒAI解析] 国際将棋フェス2021~投了図以下AIで答え合わせ
悲観していたか?
張さん、十数手前あたり、やや悪い流れになっていたことで形勢を悲観していたか?
(悲観していたがゆえに歩を打つ手が見えなかったか、あるいは、打っても仕方ないと観念してしまったか…)
いずれにしても、その実力は十分に周知されることとなった。
藤井聡太三冠 vs 第8回国際将棋トーナメントオンラインVer優勝者による記念対局
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