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藤井七段、2019/5/31 菅井七段戦ハイライト(千日手局・指し直し局)

2020年1月8日

2019年5月31日(金)、第32期竜王戦4組ランキング戦 決勝・藤井聡太七段 vs 菅井竜也七段。

千日手になり、指し直し局の終了が0時を過ぎるという激闘であったが、勝ったのは藤井七段。

ついに、菅井七段に初勝利し、3年連続で竜王戦決勝トーナメント進出を決めた。

千日手局はシビれる展開

夕食休憩後、「これから、終盤の叩き合いが始まるか…」と思われた矢先、まさかの千日手。

藤井七段、リードを守れず

思えばこの将棋、中盤の途中までは藤井七段がリードしていたものの、菅井七段が振り飛車党らしいフットワークで藤井七段のパンチをかわし、反撃。形勢が逆転。


※上に振れるほど先手(藤井)有利

ところが・・・

菅井七段はチャンスを逃した?

千日手になった直前の局面で、菅井七段はチャンスを逃したか?

先手形勢:dolphin-248(菅井指しやすい) ぽんぽこ-581(菅井優勢)

dolphinの読み:△同馬(59)▲同金(78)

ぽんぽこの読み:△同馬(59)▲同金(78)

△6八同馬 ▲同金 に、△8七角成~△6七銀打 ・・・で寄せ切れるというのが将棋ソフトの判断だった。

※詳細は、Youtube動画「藤井聡太 vs 菅井竜也 2019/5/31 AI解説」で

菅井七段はその順は選択せず、千日手の道を行った。

まで千日手。

先手形勢:dolphin-1(互角) ぽんぽこ-1(互角)

指し直し局「持ち時間不利」も吹き飛ばす

千日手局から30分後に開始した「千日手指し直し局」。

残り時間は、藤井七段のほうが50分ほど少なく、アゲインストな状況だったが、却って集中力が増したのか、それとも、踏ん切りがついて勢いが出てきたのか、指し直し局は、終始藤井ペース。


※下に振れるほど後手(藤井)有利

過去2敗だった菅井七段に初めて勝つと同時に、3期連続の竜王戦決勝トーナメント進出を決めた。

ポイントは64手目か

先手形勢:dolphin-494(藤井有利) ぽんぽこ-304(藤井有利)

○※藤井七段とdolphinが一致。

○※藤井七段とぽんぽこが一致。

dolphinの読み:▲3五歩(36)

ぽんぽこの読み:▲3五歩(36)△同角(44)

この局面で2種類の将棋ソフトがそろって▲3五歩という、いかにも「非人間的」な手を推奨。

なかなか、この手は指せないと思われるが、あとの展開を考えると、やはり、このあたりがポイントだったということになりそう。

※詳細は、Youtube動画「藤井聡太 vs 菅井竜也 2019/5/31 AI解説」で

3期連続決勝トーナメントへ

まで94手で藤井七段の勝ち。

その後は、形勢を損ねることもなかった藤井七段が、ついに、3度目の対戦で、菅井七段に勝利。

竜王戦挑戦まで、「あと6勝(5人の棋士に6勝)」に迫った。

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