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2019年1月 2つの藤井新手(1/26サタデーステーション)

2020年1月8日

2019年1月26日(土)放送のテレビ朝日「サタデーステーション」。

その中で報道された、藤井聡太七段が1月に指した「2つの新手」について。

その「新手」とは?

角換わり55手目

番組で紹介されていた「藤井聡太新手」の1つ目は、元旦の新人王戦記念対局・対豊島将之二冠との対局から。

55手目、藤井七段が放った▲2二歩が、この時点での「新手」だったとのこと。

勝負は、89手で藤井七段の勝ち(vs豊島1/1棋譜)。

同一局面で逆の立場に

その19日後の1月20日(日)。朝日杯将棋オープンで逆の立場になり、稲葉陽八段に同じ手を指される。

※なお、千日手気味の手の交換のあるなしのせいで、稲葉八段の▲2二歩は53手目。

事情通が、思わず「これは…」となった局面だったが…

それから数手、同じように進行し…

藤井新手第2弾

元旦の対局(vs豊島)では、△7七同歩成 ▲同金 と進行。

先手形勢:dolphin-44(互角) ぽんぽこ-138(互角)

これで後手が悪いというわけではないようだが、実戦的には、後手の次の手が難しいのかもしれない。

※2種類の将棋ソフトはこの局面で△7四歩という、ちょっと指しづらい手を推奨(棋譜参照)。

そこで…

すぐに△7七歩成とせずに繰り出した藤井七段の一手が…

端に手をつける△9五歩。

これが、「藤井聡太新手第2弾」というわけだ。

以下、

▲同歩 △7七歩成~△9八歩…の端の連打で香車を吊り上げ…

先手形勢:dolphin50(互角) ぽんぽこ-320(藤井有利)

この香取りが受けにくく、後手がペースを握った。

実戦では、以下、▲9七銀(dolphin「疑問手」判定) △8五桂 と進行。

先手形勢:dolphin-436(藤井有利) ぽんぽこ-252(藤井指しやすい)

その後も攻めの手を緩めなかった藤井七段が、98手で勝ち(vs稲葉1/20棋譜)。

新手第3弾もあるか?

先手形勢:dolphin50(互角) ぽんぽこ-320(藤井有利)

△7四角と打ったこの局面。

最強将棋ソフトdolphin先生は、直感で「互角」と判定。

先手の指し方によっては、まだまだ、どちらに転ぶかわからない形勢と言っていいはず。

そう考えれば、今後、この局面で先手を持った藤井七段が、「新手第3弾」を繰り出す可能性も十分にある?

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