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2017/12/23藤井聡太vs深浦康市 叡王戦[速報&敗因分析]

2022年4月25日

2017年12月23日(土・祝)の叡王戦・藤井聡太四段 vs 深浦康市九段の将棋の速報&将棋ソフトを使った藤井四段の敗着分析です(棋譜・将棋ソフト解析はコチラ>>)。

藤井四段が先手

2017年度は「後手番率」の高い藤井四段ですが(参照:藤井聡太、先手・後手別勝率)、この将棋は先手。

流行りの戦型

深浦九段が、最近流行りの「△7四歩取らせ」型に誘導。

開始早々難解な局面に

28手目、深浦九段が△2七角と打った手に対し、藤井四段が長考の末、▲3六角と合わせる。

夕食休憩の局面

人間感覚的には互角。将棋ソフト的には誤差の範囲で先手有利か?

激しい展開に

先手の藤井四段が▲8五歩と銀取りに突き出したのに対し、深浦九段は△4五歩。

藤井四段攻勢

相手の飛車角を「コーナー」に追い詰め、自らはパンチを繰り出す。

藤井四段、好調。

3連続自陣の歩

敵陣でボールを回し始めた藤井四段に対し、深浦九段は3連続で自陣に歩を打ち、シュートを打たせない。

勝負にこだわる国見高校サッカーを盤上で再現か?

勝ちを逃す?

深浦九段、3連続自陣歩の局面。

将棋ソフトelmo、ボナンザ6.0とも、ここで▲6四歩を推奨(棋譜&将棋ソフト解析)。

※△同歩なら▲6二歩か?※

本譜は▲2六歩 △同角 ▲8四歩・・・と進む。

※ここでも、将棋ソフトelmoの推奨手は▲6四歩でした(棋譜&将棋ソフト解析・94手目の局面)。

決め損なう?

とはいえ、「藤井優勢」が続く。

形勢判断:elmo1388  ボナンザ632

藤井四段が優勢と思われる局面。

elmo、ボナンザ6.0とも、▲6六角を推奨。

本譜は▲4三桂。

これで桂馬を渡したのが「事件」の始まり。

逆転

形勢判断:elmo1692  ボナンザ614

この局面。藤井四段の指した手は、先ほど将棋ソフトが推奨していた▲6六角。

ところが・・・

形勢判断:elmo-77  ボナンザ-9

本譜は、△5五角 ▲同角に、△8一桂と打った手がしっかりした手になっていて、これで逆転したよう。

形勢判断:elmo-71  ボナンザ19

遡って、

形勢判断:elmo1692  ボナンザ614

▲6六角ではなく、▲4二角(elmo推奨)または、▲4二銀(ボナンザ6.0推奨)として、△6一玉に、▲4四成銀 △同金 ▲5三桂不成

※△同歩なら▲同飛成、玉が逃げれば▲2五飛※

なら無難だったか?

深浦九段、間違えず

形勢判断:elmo-267  ボナンザ-352

まだまだ難しいと思われる終盤も、ここで深浦九段は△8二飛と飛車取りを逃れ、▲8三歩に△9二飛と丁寧に対応。リードをキープ。

大熱戦の末・・・

150手を越える死闘。

形勢判断:elmo-642  ボナンザ-30

本当に後手が勝っているのか?

ここから、△3七角 ▲5八玉 △9五金と桂を取った手が詰めろになっていて、勝負は決する。

深浦九段が、トップ棋士の懐の深さを見せ、藤井四段に勝利。

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