藤井聡太「AI超え」一覧

藤井聡太か将棋ソフト(AI)か?

終盤、将棋ソフトが藤井七段の劣勢・敗勢を判定している局面から、藤井七段が一気に相手玉を詰ませて(or寄せ切って)勝つという「AI超え」の現象が何度も発生。

「藤井が聞け」から「藤井に聞け」へ


「ファンタジスタ」藤井猛九段

少し前までは、「終盤は藤井聞け」だったところ…

時代は、「終盤は藤井聞け」に突入した模様…

藤井聡太AI超え一覧

以下、藤井聡太AI超えメモ(随時追加)です。

2019/3/27

2019年3月27日(水)の第32期竜王戦4組ランキング戦。中田宏樹八段との一戦。

先手形勢:dolphin1464(中田優勢) ぽんぽこ2381(中田勝勢)

中田八段が大優勢の局面。

ここで藤井七段が、まさかの一手を指す。

先手形勢:dolphin1516(中田勝勢) ぽんぽこ2415(中田勝勢)

一見、相手に絶好のパスを出すような手。

dolphinの読み:▲同龍(72)

ぽんぽこの読み:▲同龍(72)

将棋ソフトも揃って▲同龍。

先手形勢:dolphin2706(中田勝勢) ぽんぽこ3864(中田必勝)

中田八段も、残り時間がほとんどない中、将棋ソフトと同じ▲同龍を決断。

が、これが敗着となった。

先手形勢:dolphin1094(中田優勢) ぽんぽこ4126(中田必勝)

これが「次の一手」で以下、即詰み。

将棋ソフトはまだ「中田優勢」「中田必勝」ってやってましたが…

まで110手で藤井七段の勝ち。

投了図以下の詰手順

藤井七段vs中田宏八段 AI超え手順

「相手が将棋ソフトでも藤井七段が勝っていた」の典型のような手順でした。

2018/9/17

2018年9月17日(月・祝)の第4期叡王戦七段予選C組準決勝。小林裕士七段との一戦。

最終盤、藤井七段が自玉の詰めろを回避して、6八にいた玉を5七に上がったところ。

先手形勢:Apery-1903(小林勝勢) elmo-2657(小林勝勢)

もっとも、藤井玉に受けがないことに変わりはなく、

「投げるに投げ切れず、ただ手数を延ばしただけ…」

とも思われたのだが…

先手形勢:Apery-494(小林有利) elmo-2905(小林勝勢)

一瞬のキレ

先手形勢:Apery+Mate:17(藤井勝利確定的) elmo+Mate:17(藤井勝利確定的)

まで111手で藤井七段の勝ち。

先手形勢:Apery+Mate:15(藤井勝利確定的) elmo+Mate:15(藤井勝利確定的)

クリスチャーノ・ロナウドが、隙とはいえない隙をついて相手ゴールを奪う時のような一瞬のキレを見せ、藤井七段が勝利。

振り返ってみれば…

この▲5七玉は、後手玉が3六に逃げてきた変化の時、▲3七銀打で詰ますという「詰めろ逃れの詰めろ」になっていた(藤井vs小林・投了図以下の詰手順)。

いつもは安定して人間より強いApery、elmoが、藤井七段の▲1三飛成を見るまでこの詰み筋に気が付かなかったのか、直前の108手目の局面まで「藤井劣勢」ないし「藤井敗勢」の判定をしていた。

先手形勢:Apery-494(小林有利) elmo-2905(小林勝勢)

「パソコン環境が違えば、将棋ソフト(AI)はもっと精度の高い判定をしたはず」といった見方もあるかもしれない。

ただ、現環境下でも、「将棋ソフトは、トータルではいつも人間より優れた判断をしている」のは確かで、「その下でのAIに藤井七段が勝った」ということは少なくとも言えるはず。

2018/6/5

ネットが騒然となった2018年6月5日(火)第31期竜王戦5組ランキング戦決勝・藤井聡太七段 vs 石田直裕五段。

先手形勢:Apery293(石田指しやすい) elmo565(石田優勢)

※elmo「疑問手」判定。

先手形勢:Apery941(石田優勢) elmo1331(石田優勢)

将棋ソフトApery、elmoが、藤井七段の指し手に「疑問手」を付し、かつ、形勢判断で藤井七段にアゲインストな判定していたが…

ここから、まさかの△7七同飛成が飛び出し…

先手形勢:Apery460(石田有利) elmo1064(石田優勢)

※aprey「好手」判定。

あれよ、あれよという間に「藤井勝ち」の流れに…

先手・石田五段の対応がまずかったというのではないので、やはり、将棋ソフト(=AI)がちょとボンヤリしていた…とみるのが正しいだろう。

驚愕の寄せ手順&投了図以下の詰手順

NHKのインタビューで

この対局の少し後にNHKの桑子真帆インタビューを受けた藤井七段。

「AI超え」について話が及ぶと、藤井七段は、「ある条件の下では、そういうこと(AI超え)も起こりうる」という趣旨の見解を示した。

2018/5/18

2018年5月18日の第31期竜王戦5組ランキング戦準決勝(七段昇段の一番)・藤井聡太六段 vs 船江恒平六段。

既に、藤井優勢の局面ではあったが、藤井六段は、将棋ソフトApery、elmoよりも優れた手で勝利。七段昇段を決めた。

Apery-2574(藤井勝勢) elmo-2711(藤井勝勢)

Aperyの読み:△7二玉(71)▲2六金打△4七角成(36)▲4八歩打△5七

elmoの読み:△7二玉(71)▲7一金打△8三玉(72)▲8一桂成(73)

将棋ソフトApery、elmoとも、いったん詰めろを消す△7二玉を最善手としていたが…

まで藤井六段の勝ち。

Apery-2733(藤井勝勢) elmo-2837(藤井勝勢)

まさかの△4八銀! これで即詰み(詰め手順はコチラ)。

「これで詰む」と分かっていれば、アマチュアでも詰ませられる人はたくさんいるかもしれない。

でも、「これで詰む」という直感は、普通の人にはなかなか降りてこないはず。

2018/3/22

注目の「天才対決」となった2018年3月22日、第66期王座戦2次予選決勝・vs糸谷哲郎八段戦。

elmoの読み:▲8五銀打
ボナンザ最善手:▲8五銀打

将棋ソフトelmo、ボナンザ6.0とも▲8五銀を推奨。

ところが、藤井聡太六段の指し手は違った。

▲8五桂を残した▲7五銀。

△8二飛という最強の受けに対し、

将棋ソフトの▲8五銀は「それならば▲9四銀以下、必至をかけますよ」という手だったと思われるが、

藤井聡太の▲7五銀は、「それならば▲8五桂以下詰ませますよ」という手だった。

「これで詰む」と分かっていれば、この順(▲7五銀)を選ぶところかもしれないが、「これで詰む」というインスピレーションはなかなか湧かないもの。

現に、将棋ソフトは「気付いていなかった」。

2017/10/9

2017年10月9日の叡王戦四段戦・準決勝、藤井聡太vs佐々木大地戦。

藤井聡太四段が披露した詰め手順は、対局者の佐々木四段だけでなく、将棋ソフト・ボナンザ6.0、そして、elmoも気付いていなかったことが判明。

以下がその局面。

97手目の形勢判断

図は、佐々木四段が自玉に詰めろがかかっていることに気付かずに▲6四銀と打った局面。

先手形勢:elmo3315(佐々木必勝) ボナンザ969(佐々木勝勢)

elmoの読み:△5八馬(36)▲同玉(68)
ボナンザ最善手:△7六桂打

98手目の形勢判断と推奨手

一手進んだ98手目。

藤井四段は、詰み手順の一手目△5八馬と指した(elmo推奨手も同じ)。

ところが・・・

先手形勢:elmo2441(佐々木勝勢) ボナンザ442(佐々木優勢)

elmo推奨手は藤井四段の指し手と同じ△5八馬だったにもかかわらず、elmoは「佐々木勝勢」の判定。つまり、elmoはこの時点では詰手順が発見できていなかったことになる。

さらに、ボナンザ6.0に至っては、△7六桂が「最善手」だったわけで、△5八馬の筋が全く「見えていなかった」。

やはり、藤井四段が見ていた景色を将棋ソフトが共有するのに、ちょっと時間がかかったということなのだろう。

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