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藤井聡太六段、詰将棋解答選手権4連覇&実戦での詰将棋チックな手

2021年3月14日

2018年3月25日(日)に行われた詰将棋解答選手権。

プロ棋士も多く参加するこの大会で、唯一の満点(全問正解)で、藤井聡太六段(15歳)が優勝。

これで、2015年(12歳)、2016年(13歳)、2017年(14歳)に続き「4連覇」となった。

なお、自身満点は、12歳で出場した2015年以来2度目とのこと。

実戦での詰将棋チックな手

これまで、藤井聡太六段の実戦の中で、「これはちょっと詰将棋チックだな…」と思われる印象的な手を思い出してみました。

2017年3月10日

プロ8戦目、大橋貴洸四段との第48期新人王戦(2017年3月10日)の将棋。

先手の大橋四段が優勢の局面。

藤井四段(当時)の9三の角が「詰まされた」形でしたが、ここで指した藤井四段の一手は、詰将棋チックと言えるのでは?

香が利いているところに角が出て行く・・・(▲同香なら△8五桂で逆転)。

実戦では、▲8四同香とはしなかったけれど、結局、この後、藤井四段が逆転して、プロ入り後8連勝を達成しました。

この将棋の棋譜(将棋ソフト解析付き)

2018年2月17日

ご存じ、2018年2月17日の朝日杯将棋オープン決勝・vs広瀬章人八段の将棋。

将棋ソフト判定的には先手優勢も、具体的には??? という局面

歩が4枚あれば▲4二歩 △同飛 ▲4三歩 △同飛 ▲4四歩 △同飛 ▲4五歩で「飛車取り・角取り」という形でしたが、あいにく歩は2枚。

・・・と、3枚の歩の代わりに▲4四桂。

まあ、指されてみればそうなんだろうけど、ちょっと思い浮かばない手の部類に入るだろう。

このあたりは詰将棋チックといえるのでは?

この将棋の棋譜(将棋ソフト解析付き)

2018年3月22日

詰将棋解答選手権3日前の対局、2018年3月22日(木)の第66期王座戦2次予選決勝・vs糸谷哲郎八段戦。

elmoの読み:▲8五銀打

ボナンザ最善手:▲8五銀打

将棋ソフトelmo、ボナンザ6.0とも▲8五銀。

ところが藤井六段は・・・

▲8五銀よりも優れていると思われる▲7五銀。

最強の受け△8二飛に対しては▲8五桂と跳ね、以下即詰に。

寄せ手順&投了図以下の詰手順>>

これ、▲8五桂以下詰むと分かっていれば多くの人がこの順(▲7五銀)を選ぶかもしれないけれど、「これで詰む」というインスピレーションが働きにくいと思われる形。

そういう意味で、「その後の詰め手順」とセットになった▲7五銀は、やはり「詰将棋チック」と言っていいだろう。

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