藤井聡太二冠、2020年度「勝率8割台」の条件
2020年度(~2021年3月)も残りわずか。
1/29の対局終了時点で、藤井聡太王位・棋聖の年度成績は38勝8敗、勝率0.826となっている。
年度 | 総対局数 | 勝 | 敗 | 勝率 |
---|---|---|---|---|
通算 | 247 | 207 | 40 | .838 |
2020 | 46 | 38 | 8 | .826 |
2019 | 65 | 53 | 12 | .815 |
2018 | 53 | 45 | 8 | .849 |
2017 | 73 | 61 | 12 | .836 |
2016 | 10 | 10 | 0 | 1.000 |
プロデビュー以来、「年間勝率8割」を続けてきたが、2020年度も達成するためには、最低限、どのような条件が必要か?
2勝2敗でOK
2月、3月に対局可能性のある棋戦は、竜王戦、順位戦、叡王戦、朝日杯の4棋戦と考えられる。
うち、確実なほうから順に、
順位戦 2局
朝日杯 1~2局
叡王戦 1~2局ほど
竜王戦 0~1局ほど
というわけで、2月、3月の対局数は4~7局ほどになりそう。
残りを4局とした場合、2勝2敗なら、ちょうど8割(40勝10敗 .800)。
2回負けても「まだ大丈夫」という状況だ。
3敗だとダメ
逆に、3敗目を喫して年度11敗になると、8割達成のためには44勝が必要になる(44勝11敗 .800)。
こうなると、年度内の対局数が最低でも9局必要になるため、年度勝率8割は絶望的。
順位戦で連勝すれば…
朝日杯、叡王戦は「負けたら終わり」なので、それぞれの棋戦で多くても1回ずつしか負けることはない。
朝日杯
● ○● ○○
叡王戦
● ○ ○● ○○
竜王戦
竜王戦はランキング戦で負けた場合、昇級者決定戦に回るため、多ければ2回負ける可能性はあるが、もう年度内の対局はないかもしれないし、あったとしても1局までだろう。
ー ● ○
順位戦
…となると、順位戦で残り2連勝することで、自動的に年度内3敗を回避する可能性が高まり、そうなれば4年連続の勝率8割台もほぼ確実となる。
2/9(火) vs.窪田義行七段
3/10(水) vs.中村太地七段
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ディスカッション
コメント一覧
何だか面白いカードが今期もかなり残っていて楽しみですね~~!!
いつもデータ解析ありがとうございます。
MASAMI
キツイ相手との対戦割合が増えてくるのは確かで、その分、楽しみも濃くなっていきますね。
藤井聡太棋士の登場から将棋ファンになりました。
今や藤井二冠となり益々の活躍を期待しています。
今期勝率8割は順位戦残りの対局で2勝することで達成して欲しいです。
そしてB級1組へ昇級となることを大いに期待しています。
つい「勝つのが当たり前」という前提で見てしまうので8割は簡単に行けそうな気になりますが、実際は我々が言うほど簡単ではないのでしょう。B1昇級に関しては、条件からすれば寝ていても達成できそうですね。