藤井聡太二冠、竜王戦2組準決勝でAI一致率89.5パーセント

2021年3月23日の第34期竜王戦2組ランキング戦準決勝・藤井聡太二冠 vs 松尾歩八段の対局。

57手目の▲4一銀に大いに沸いた1日だったが、その驚きに優るとも劣らないもう一つの「事件」が起きていた。

白ビールとの一致率が89.5パーセント

本局、藤井二冠の指し手と最強クラスの将棋ソフト「白ビール」こと Kristallweizen(クリスタルワイゼン)の第一候補の手の一致率が、なんと89.5パーセントだった!

と言っても、公式にそういう発表があったわけではなく、あくまで、当ブログ内での話。

参照:藤井vs松尾一手ずつAI形勢判断

それでも、「トッププロが1000回に1度も勝てない」と言われる最強クラスの将棋ソフト。その将棋ソフトとほぼ9割一致したというのは驚くべきことで、総手数75手の短手数局だった点を割り引いても、これはちょっと凄いことではないだろうか。

70パーセント台なら十分高い一致率

プロの棋譜を将棋ソフトで解析した場合、プロの指し手と将棋ソフト第一候補の手の一致率は、概ね40パーセント台から60パーセント台の間に落ち着くことが多い印象がある。

この点、藤井二冠と将棋ソフトの一致率は高めに出ることが多いが、70パーセント台が出れば「さすが!」と唸ることになる。

ところが…

38手中34手が一致

3月23日の竜王戦2組ランキング戦はそんなものではなかった。

藤井二冠が指した38手中34手がKristallweizen(以下、白ビール)と一致。

一致しなかった4手中2手は水匠3と一致。さらに1手は実質一致(65手目▲6六飛。白ビールは▲6五飛)。残りの1手(63手目▲6三桂成)も解析時間によってはこちらが第一候補にもなっていた。

水匠 +152(藤井指しやすい)
白ビール +100(互角)

○※藤井二冠と水匠が一致。

※白ビールの候補手は▲2五歩。


水匠 +127(互角)
白ビール -95(互角)

○※藤井二冠と水匠が一致。

※白ビールの候補手は▲3六飛。


水匠 +2211(藤井勝勢)
白ビール +673(藤井優勢)

※白ビールの候補手は▲8一飛成も、解析時間によっては本譜と同じ▲6三桂成が第一候補。


水匠 +2231(藤井勝勢)
白ビール +836(藤井優勢)

※白ビールの候補手は▲6五飛。

将棋ソフトの中にいる人?

…とこうなると、ある一つの仮説が浮かんでくる。

それは、藤井聡太二冠こそが「将棋ソフトの中にいる人」なのではないかと…。

藤井聡太二冠と言えば、よく、「チャックを開けると中に大山十五世名人が入っている」などと言われるが、これは間違い。

「将棋ソフトの背中のチャックを開けると、中に藤井聡太が入っている」のである。

藤井二冠の対局中の評価値は、普段と違う印象はないだろうか?

それは、藤井二冠の対局中は「代わりの人」が将棋ソフトの中に入っていることに起因する。

3月23日も、藤井二冠が対局を終えた後、それまで将棋ソフトの中に入っていた人と交代しているところを私は見たような気がしているのだが…

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