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藤井聡太七段、会心の指し回し vs伊奈祐介六段 2019/6/11

2020年1月8日

2019年6月11日(火)第91期ヒューリック杯棋聖戦1次予選2回戦。

藤井聡太七段は、この日2局目となる伊奈祐介六段戦で、会心の指し回しを披露した。

詳細は、[Youtube]藤井vs伊奈 2019/6/11 AI解説 参照。

相手の勝負手をテコに優勢拡大

先手形勢:dolphin552(藤井優勢) ぽんぽこ397(藤井有利)

藤井七段優勢(といっていい)局面で、伊奈六段は、グイと飛車で横歩を取り、次の△4六飛を見せながら、7八の金を直射してきた。

こういった勝負手の類の手に対し、応手を間違えると、一気に形勢を損ねたり、ズルズルと相手のペースに陥ったりするもの。

ところが、昨日の藤井七段は、この手の「勝負手」を、逆に、自分の優位を拡大するテコとして利用した感さえあった。

3手1組の好手順

先手形勢:dolphin756(藤井優勢) ぽんぽこ464(藤井有利)

先手形勢:dolphin798(藤井優勢) ぽんぽこ505(藤井優勢)

先手形勢:dolphin594(藤井優勢) ぽんぽこ682(藤井優勢)

この▲4三歩を、後手は、△同金上 とは取れない。これが、▲5四角を利かした効果。

本譜は、△同銀 だったが、金との連携が途切れたため、角交換後の▲2二角が厳しい一手となった。

先手形勢:dolphin1243(藤井優勢) ぽんぽこ1121(藤井優勢)

「指したければどうぞ」

後手が指したい手・△4六飛を直接消しにかかるのではなく、「指したければどうぞ」という余裕な状況を作っていく…

それが本局では成功し、△4六飛は実現せず、逆に、その間、自らの願い(▲2二角)は達成。

まあ、あれだ。

やりたいことをやる」が、「やりたくないことをやらずに済む」手段になっていたというわけだ。

我の人生もそうありたいものよ。

(でも、年金を払わずに済む手段は、今のところ見つからない…)

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