2019/4/24藤井七段vs高見叡王、勝負のポイントAI解析
藤井七段にとっての2019年度2戦目となった4月24日・第32期竜王戦4組ランキング戦・準決勝。
勝てば3組昇級が決まる一戦。
相手は高見泰地叡王。
対戦相手、シチュエーションとも、見物人としては申し分ない状況の下、その内容も、将棋ソフト間でも紛糾する(?)、二転三転の大熱戦。
果たして、勝負を分けたポイントはどこだったのか?
1つ目のポイント
先手形勢:dolphin-55(互角) ぽんぽこ-16(互角)
※dolphin「疑問手」判定。
※ぽんぽこ「疑問手」判定。
藤井七段が久々に見せた「桂ポン」に対し、高見叡王は、より常識的と思われる△2二銀を選択。
ところが、AIは揃って△2二銀をネガティブ評価。
(△4四銀以下の変化は、Youtubeで)
この直後、藤井七段のスコアが急騰。
先手形勢:dolphin258(藤井指しやすい) ぽんぽこ334(藤井有利)
2つ目のポイント
先手形勢:dolphin112(互角) ぽんぽこ83(互角)
藤井ややリードで迎えた63手目。
ここで藤井七段は、▲8九同飛と取ったが・・・
先手形勢:dolphin214(藤井指しやすい) ぽんぽこ153(藤井指しやすい)
この直後、藤井七段のスコアが急落。
先手形勢:dolphin-43(互角) ぽんぽこ51(互角)
(▲8九同飛の代わりに▲3五歩とやった場合の変化は、Youtubeで)
3つ目のポイント
先手形勢:dolphin-386(高見有利) ぽんぽこ1(互角)
高見叡王リードで迎えた69手目。
将棋ソフトは、「先手は千日手でもOK」というスタンスだったと思われるが…
先手形勢:dolphin-260(高見指しやすい) ぽんぽこ-161(高見指しやすい)
この直後、藤井七段のdolphinスコアがさらに下落。
先手形勢:dolphin-413(高見有利) ぽんぽこ-143(互角)
4つ目のポイント
先手形勢:dolphin-356(高見有利) ぽんぽこ65(互角)
高見叡王リードで迎えた72手目。
ここで、高見叡王は△7二歩ではなく、△9七歩成。
先手形勢:dolphin-588(高見優勢) ぽんぽこ-232(高見指しやすい)
※dolphin「悪手」判定。
※ぽんぽこ「悪手」判定。
この直後、スコアが逆転。
先手形勢:dolphin190(藤井指しやすい) ぽんぽこ254(藤井指しやすい)
(△7二歩とやった場合の変化は、Youtubeで)
5つ目のポイント
先手形勢:dolphin213(藤井指しやすい) ぽんぽこ-140(互角)
2つの将棋ソフトで有利不利を逆に表示する白熱の展開。
藤井七段は、ぽんぽこと同じ▲6七銀を選択したが…
先手形勢:dolphin428(藤井有利) ぽんぽこ-166(高見指しやすい)
※dolphin「悪手」判定。
○※藤井七段とぽんぽこが一致。
この直後、dolphinのスコアも高見叡王寄りに。
先手形勢:dolphin-142(互角) ぽんぽこ-191(高見指しやすい)
(dolphin推奨手▲4五桂とやった場合の変化は、Youtubeで)
6つ目のポイント
先手形勢:dolphin-32(互角) ぽんぽこ-587(高見優勢)
難解な終盤も、将棋ソフトは揃って△6七桂成から「シュート」を狙うべきとしていたが…
先手形勢:dolphin-691(高見優勢) ぽんぽこ-644(高見優勢)
※dolphin「悪手」判定。
この直後、dolphinのスコアが逆転。
先手形勢:dolphin180(藤井指しやすい) ぽんぽこ-525(高見優勢)
(△6七桂成とやった場合の変化は、Youtubeで)
7つ目(最後)のポイント
先手形勢:dolphin117(互角) ぽんぽこ251(藤井指しやすい)
次の手が敗着か?
先手形勢:dolphin-452(高見有利) ぽんぽこ-312(高見有利)
※dolphin「悪手」判定。
※ぽんぽこ「悪手」判定。
この直後、藤井七段のスコアが跳ね上がり、以後、藤井勝ちの流れに。
先手形勢:dolphin777(藤井優勢) ぽんぽこ848(藤井優勢)
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