ひふみん「藤井君は秀才。20歳までに八段なら天才」
2018年1月2日、大阪市内で行われたトークショーで、「ひふみん」こと加藤一二三元名人が、紅白の審査員を務めたことや、藤井聡太四段のことについて語ったそうで。
紅白の審査員は4時間半もの長丁場の仕事。
でも、「将棋の対局は6~8時間あるので・・・」と余裕を見せた。
また、藤井聡太四段のことについて触れた際、「私は天才」「藤井君は秀才」とした上で、「私は最速の18歳で八段になりました。藤井さんは20歳までに八段になっていたら天才と呼びます」と語り、笑いを誘ったとのこと。
(引用元:スポニチ http://bit.ly/2CCMD59)
「天才」とは、結果に対して与えられる称号?
世間では、若くして結果を出した人のことを「天才」とか「才能がある」などと言ったりする。
つまり、「才能があるから若くして結果が出せるのだ」という論法によるものと思われる。
でも、加藤先生の「20歳までに八段になったら天才と呼びます」というのは、「結果が出たら天才に昇格だ」と言っているのと同じなわけで、つまり、「天才」とは、「結果に対して与えられる称号」ということになる。
身近なところで言えば、「頭がいいから100点を取る」のではなく、「100点を取ったから頭がいいと言われる」というのと同じ。
本人にしてみれば、100点を取るために最善の方法で努力しただけなのに、周りからは「お前は頭がいい。だから100点を取ったのだ」と言われたりする。
実際、松井秀喜も「努力できることが才能」みたいなことを言っていたわけで、才能なるものを「努力とは別物」として論じる方が間違いで、加藤先生のいう「20歳までに八段になったら天才と呼びます」は、ギャグではなくて、的を得た発言なのかもしれない。
いっしょに読まれています
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません