2018/6/29藤井聡太vs増田康宏[速報]将棋ソフトAI形勢判断
2018年6月29日(金)竜王戦決勝トーナメント2回戦・藤井聡太七段 vs 増田康宏六段の将棋の速報&将棋ソフトAI形勢判断です。
投了図
まで125手で増田六段の勝ち。
先手形勢:Apery+Mate:3(増田勝利確定的) elmo+Mate:3(増田勝利確定的)
出だし
「矢倉は終わった」発言で有名な増田六段。
ところがなんと、先手の増田六段が3手目に▲6八銀、5手目に▲7七銀と上がり、矢倉模様のスタート。
(前日、「矢倉にだけは絶対にならないだろう」と、このページで予想していた当ブログの立場が…)
見事なフェイントでありやした。
矢倉の大家を師匠に持つ男が、矢倉は終わったと断言し、最高の舞台での若き大天才との大一番で矢倉を採用する。
熱すぎる。— d5@65㎏三段になりたい (@D5______) 2018年6月29日
AM11:30頃の形勢
先手形勢:Apery28(互角) elmo92(互角)
昼食休憩の局面
先手形勢:Apery21(互角) elmo22(互角)
13:30頃の局面
先手形勢:Apery142(互角) elmo102(互角)
15:00頃の局面
先手形勢:Apery86(互角) elmo125(互角)
15:55頃の局面
先手形勢:Apery81(互角) elmo12(互角)
16:00頃の局面
先手形勢:Apery251(増田指しやすい) elmo-82(互角)
16:30頃の局面
先手形勢:Apery56(互角) elmo17(互角)
17:00頃~夕食休憩の局面
先手形勢:Apery57(互角) elmo43(互角)
この手に、藤井七段が大長考。
19:00頃の局面
先手形勢:Apery195(増田指しやすい) elmo221(増田指しやすい)
これぞ天才対決
先手形勢:Apery288(増田指しやすい) elmo143(互角)
ここから増田六段、▲8五歩 △同飛 ▲7四歩 という強気の攻めを見せる。
先手形勢:Apery258(増田指しやすい) elmo310(増田有利)
※aprey「悪手」判定。
※elmo「悪手」判定。
勝利のために、自らの体を犠牲にする指し方。
増田六段、サッカー日本代表FW・岡崎慎司にでも感化されたか?
そして、68手目の局面。
先手形勢:Apery-307(藤井有利) elmo-54(互角)
先手形勢:Apery-148(互角) elmo-120(互角)
ここまで来ればこれしかないのかもしれないが、こういう指し方を選んだのは「これが一番確率が高い」と踏んだからなのだろう。
将棋ソフト的な指し手の善悪はともかく、「これぞ天才対決」とも言うべき手順が披露された。
20:20頃の局面
先手形勢:Apery-373(藤井有利) elmo-234(藤井指しやすい)
20:40頃の局面
敗着?
先手形勢:Apery-492(藤井有利) elmo905(増田優勢)
いかにも将棋ソフトな手だが、△3一玉なら無問題だったということか?
※ちょっと理解困難だが…※
本譜、藤井七段は、△3三桂としたが、これは「悪手」判定される。
先手形勢:Apery54(互角) elmo812(増田優勢)
※aprey「悪手」判定。
※elmo「悪手」判定。
20:50頃の局面
先手形勢:Apery1496(増田優勢) elmo2085(増田勝勢)
どうやら、この手が強烈なパンチだったよう。
21:00頃の局面
先手形勢:Apery1082(増田優勢) elmo1034(増田優勢)
21:30頃の局面
先手形勢:Apery1304(増田優勢) elmo1235(増田優勢)
21:50頃の局面
先手形勢:Apery2051(増田勝勢) elmo1491(増田優勢)
投了図
まで125手で増田六段の勝ち。
先手形勢:Apery+Mate:3(増田勝利確定的) elmo+Mate:3(増田勝利確定的)
増田六段、1年前の雪辱を果たす。
(この対局を高見叡王が見ていた場合、彼は、自分が勝ったような錯覚をしていたかもしれない…)
トーナメント表
ネット中継
・アベマTV将棋LIVEチャンネル
・囲碁将棋プレミアム※月額990円
・将棋連盟携帯中継
W杯どころじゃない
前日28日は、FIFAワールドカップグループHの第3戦・日本vsポーランドが行われ、日本中がテレビにくぎ付けとなった。
だが、藤井聡太七段と増田康宏六段は、本局に向けてのコンディション作りに集中していたはずで、テレビの前で一喜一憂してキーキーわめくようなことはなかったであろう。
本来なら、藤井七段、増田六段はサッカー日本代表スタッフに入り、決勝トーナメントの対戦相手分析をしていてもおかしくないわけなんだが…
あの29連勝目のカード
藤井vs増田戦は、藤井四段(当時)デビュー29連勝目以来の対戦。
あの時は、増田康宏六段も「四段」だった。
矢倉にだけは絶対ならない?
増田六段と言えば、「矢倉は終わった」と断言したことで有名。
実際、その言葉どおりに将棋界は動いていると言ってよく、師匠の森下九段も「事なきを得た」と思っているかもしれない。
そんな増田六段と藤井七段の対戦となれば、どちらが先手でも、雁木か角換わりになることが予想され、間違っても矢倉にだけはならないだろう(当ブログ前日予想)。
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