順位戦B級2組での師弟対決はない[藤井vs杉本]
2020年2月4日、第78期順位戦C級1組9回戦で高野秀行六段に勝ち、今期順位戦9勝0敗で、残り1局を残して1位が確定した藤井聡太七段。
師匠・杉本昌隆八段の待つ、B級2組への昇級が決定した。
「杉本八段との師弟対決」の可能性はないはずだが…
夜のニュースでは、藤井七段の昇級のことが報じられたが、
「師匠の杉本八段と同じB級2組となり、師弟対決の可能性がある…」
旨の認識は誤りだと思われる。
順位戦B2以下での師弟対決はない
将棋連盟の対局規定(抄録)「第2章・総則~第8条 公式棋戦規約 A.師弟戦」には、師弟戦ほか同門対決について、回避する方向にルールが定められている。
この中の「2」で、「B級2組以下の順位戦においては師弟戦は行わない。」とあるので、このルールが変更にでもならない限り、来期(79期)順位戦B級2組で、藤井聡太七段と杉本昌隆八段が対戦することはありえないはず。
師弟対決回避ルールは、この他に、
・トーナメント棋戦一次予選の1回戦
・順位戦A級・B級1組における初戦、最終戦
・順位戦以外のリーグ戦での最終局
について定められている。
※兄弟弟子対決も、順位戦の最終戦では回避される。
同姓対決はアリ
師弟対決や兄弟弟子対決の規制の趣旨は、八百長防止のためと思われるが、それとは全く関係のない「同姓対決」は、当然、普通に行われる。
「ファンタジスタ」藤井猛九段
2020年2月現在、B級2組には、「終盤のファンタジスタ」でおなじみの、藤井猛九段(元竜王)が在籍。2020年度・第79期順位戦も、B級2組に在籍することになっている。
「終盤は藤井が聞け」とも言われる藤井猛九段と、きっと「終盤は藤井に聞け」と言われることになる藤井聡太七段が対戦する可能性は十分にある。
ネット民に大人気のこの二人の対戦が実現すれば、大変な盛り上がりになることは間違いないだろう。
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