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第81期A級順位戦最終局 藤井竜王 2023名人戦挑戦権獲得の条件 [将棋界の一番長い日]

2023年3月2日

俗に「将棋界の一番長い日」と呼ばれるA級順位戦最終局。第81期(2022年度)は、2023年3月2日。藤井聡太竜王が名人戦挑戦権を獲得するための条件は?

この日に藤井竜王が挑戦権

3月2日に藤井竜王が名人戦挑戦権獲得する条件は、

藤井○●稲葉

広瀬●○菅井

 

の場合のみ。これ以外はプレーオフ、あるいは、この日に広瀬八段が挑戦権獲得。

プレーオフ

藤井〇、広瀬〇

藤井竜王、広瀬八段がともに勝って7勝2敗となった場合、後日、この2者によるプレーオフが行われ、勝者が名人戦挑戦権を獲得する。

藤井●、広瀬●

藤井竜王、広瀬八段がともに敗れて6勝3敗となった場合、この2人を含めて少なくとも4名(広瀬八段に勝った菅井八段、斎藤八段vs永瀬王座の勝者)、最大5名(豊島九段が佐藤天九段に勝った場合)によるプレーオフが行われることになる。

プレーオフの方法

3者以上のプレーオフになった場合は、いわゆるパラマス方式のトーナメント戦が行われる。

斎藤○●永瀬、豊島○の場合

斎藤○●永瀬、豊島●の場合

斎藤●○永瀬、豊島○の場合

斎藤●○永瀬、豊島●の場合

4者以上プレーオフなら、菅井八段と対戦

…というわけで、4者以上プレーオフになった場合、必ず最初に藤井竜王vs菅井八段が行われることになる。

この日に広瀬八段が挑戦権

藤井●○稲葉

広瀬○●菅井

3月2日、藤井竜王が敗れ、かつ広瀬八段が勝った場合、広瀬八段が名人戦挑戦権を獲得。

3月2日は「勝つ一手」

3月2日。

「空気を読まない」ことで定評のある(?)広瀬八段が勝つ可能性は十分にある上、そうでなくても4者以上のプレーオフになった場合、菅井八段との対戦が控える。こういうところで “ファイター菅井" と対戦する展開はできれば避けたいところ。

藤井竜王にとって3月2日は「勝つ一手」であるのは言うまでもない。

対する稲葉八段は…

3月2日、稲葉八段にとっては「来期の順位」のための一戦で、それほどモチベーションは高まらないようにも思えるが、①日本中から注目され、②相手のほうがプレッシャーがかかる の2つが重なると、「程よい緊張感かつ、無駄な力が抜けた状態」という、最高レベルの集中力が発揮されるというもの。

前期の順位戦では後手番で敗れている藤井竜王であるが、本局は「全く負けない」先手番。ここは「不敗神話」で乗り切る。

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