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藤井聡太vs田中寅 実現せず←森内九段に敗れる

2020年8月25日

第69期王将戦1次予選で、森内九段vs田中寅九段の対戦があり、森内九段が勝ったため、藤井聡太七段vs田中寅彦九段の対戦は実現せず。

「天才キラー」田中寅彦九段と藤井七段の対戦はお預けとなった。

vs藤井にやる気満々も…

最近は、ワイドショーで藤井七段が取り上げられるときに、よくテレビ出演する田中寅彦九段。

藤井七段との対戦はまだなく、田中九段自身も、藤井七段との対戦を楽しみにしていたと思われるが…

…というわけで、田中寅vs森内をウォッチングすると…

田中九段、チャンスを生かせず?

dolphin評価値グラフ


ぽんぽこ評価値グラフ

全体を通して、森内九段(先手)がリードしていたと思われる一方で、田中九段にもチャンスはあったのかもしれない。

田中九段、飛車を成り込む

先手形勢:dolphin888(森内優勢) ぽんぽこ637(森内優勢)

田中九段がツイートしていた「飛車を成り合い…」の場面。

将棋ソフトは▲9六歩だったところ、森内九段は▲8一龍。

dolphin「悪手」判定

ぽんぽこ「疑問手」判定

dolphin評価値グラフ


ぽんぽこ評価値グラフ

先手形勢:dolphin252(森内指しやすい) ぽんぽこ186(森内指しやすい)

これで田中九段の方に勢いが出てきたと言えそう。

だが…

自然と思われた手が…

先手形勢:dolphin450(森内有利) ぽんぽこ238(森内指しやすい)

この局面、将棋ソフトは△5四桂だったが、田中九段の指し手は△2四角。いかにも自然な一手に思えるが…

これが「疑問手」だったようで…

dolphin評価値グラフ


ぽんぽこ評価値グラフ

先手形勢:dolphin874(森内優勢) ぽんぽこ732(森内優勢)

▲3五銀打という、「鉄板流」森内九段らしい手厚い一手が飛び出し、以後は、森内九段がじわじわと差を広げて行った。

まで95手で森内九段の勝ち。

藤井vs森内 第2ラウンドへ

藤井vs田中寅が実現しなかったとは言っても、代わりに実現したのが藤井vs森内。これが必見のカードであることは言うまでもない。

王将戦1次予選

前回の2人の対戦はNHK杯。藤井四段がデビュー以来の連勝を続けていたため、NHKが録画ではなくライブでの放送を企画(結果として、この対局以前に連勝はストップしたものの、放送はライブ中継によって行われた)。

この時は、森内九段の矢倉に対し、藤井四段の右四間飛車がさく裂し、藤井四段が快勝した(2017/9/3 NHK杯 藤井vs森内)。

今度は早指しではない棋戦でのvs森内戦。

藤井七段としては、鉄板焼きでも食べて臨みたいところだろう。

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